事業概要

 21世紀の社会では地球温暖化、エネルギー枯渇、人口過剰増加等の地球規模の問題が生じ、地球上の有限な生物資源の効率的利用や再資源化、人類が暮らす環境変化の迅速かつ継続的な計測やそれらが人体に及ぼす影響の解析・評価等の人類を中心とした生命に関わる科学技術開発が焦眉の急である。特に、今後近々に急激な人口増加が予想されるユーラシア地域においては最重要科学技術となっている。

 これらの科学技術を迅速かつ効果的に研究開発するために、(1) 生命を扱う中心的な学術分野である生物学、医学、薬学、農学と (2) 技術開発の中心学術分野である化学・工学を有機的に融合させて、新たに「環境生命工学分野」を創出する。そして、国壁を排除しユーラシア地域の最先端科学技術を先導する拠点が一体となり、現代の地球環境問題に焦点をあてた新たな技術融合領域の構築・推進が不可欠である。

 本事業においては、未利用生物資源の効率的再資源化技術、高感度環境計測、環境が及ぼす生命への影響の迅速解析技術の研究開発を行う新領域「環境生命工学分野」を先導する国際的な若手研究者の育成を行う。新融合領域 「環境生命工学」 の創成推進を目指して、日本、英国、スイス、ドイツ、中国の以下の5つの理工系先端大学が連携して取り組み、教育研究拠点を構築する。

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