近年の先端科学技術の高度化や高等教育の大衆化に伴った理科系学生の高等教育への進学率上昇や大学院重点化による定員増から、現在大多数の理工系大学生が大学院に進学している。これに並行し、社会が求める大学院修了生像も変化し、一定基準以上の高度な理工系人材に共通した知識・技術が、高度な専門性と同程度に要求されてきており、大学院修了生の質の保証が急務となっている。
本事業では、従来は研究室での論文研究と自由選択のコースワークが中心であった大学院修士課程教育を、組織的な論文研究指導と高度なバイオ系研究者・技術者として不可欠な理工系の基礎知識・技術、国際性、創造性、問題解決力などを体系化されたコースワークで養成する教育プログラムへと革新・強化する。
これにより、理工系バイオ人材としての個々の能力を一層発展させ、さらに多様性のある高度バイオ人材を養成する博士後期課程改革と連動させることにより、総合的に大学院生の質を向上させる。
そして本改革により、現代社会の要求を満たす質の高い理工系出身のバイオ系大学院修士修了生や、確固たる高度な基盤を身に付け、かつ最先端の専門性やバイオ技術の広範な応用知識・技術を備えた博士号取得者(国際的な理工系バイオリーダー)を輩出し、今まさに社会から強く求められている大学院生の質の保証を図る。 |