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人材育成・教育システム

教育面

21世紀COEプログラムで作り上げた異分野融合型の特別教育コースをより発展させ、新分野の開拓に意欲的な人材を育成するとともに、本学が平成18年度から始めた博士一貫教育プログラムを活用・充実させることにより、国際的に見ても魅力的な博士教育プログラムを作り上げる。

研究能力面での育成にとどまらず、博士論文構想発表会、サマースクール、海外学生交換制度,副アドバイザー制度、博士審査諮問制度の新規導入により、自主性、独創性、国際的コミュニケーション能力を有するプロフェッショナルな博士を輩出する。これにより、現在の日本が抱えるポストドクター雇用、企業の研究開発力弱体化といった社会問題も解決できると考えられる。

具体的には、(1)教育および研究環境の整備・高度化:本拠点が掲げる「生命ネットワーク」の基礎と応用に関する広い視野を持った学生を育てるための施策の一環として、東工大と国内外の研究機関との連携による3つの博士大学院教育特別コース「生命情報処理コース」、「連携テクノロジーコース」、「ナノメディシンコース」を新規に設立する。これらのコースは下記の教育研究クラスターと対応している。また、博士後期課程大学院生向けの教科書(「東工大シリーズ」)を出版する。(2) 異分野の集中講義:異分野(物理化学、コンビナトリアルケミストリー、環境化学、マネージング、特許関連、等)の教育を充実し、学内連携を深める。(3) 国際インターンシップ:連携するUCLA、スクリプス研究所、フランスCNRSとの間の学生交換・研究交流を推進する。(4) 国際性の涵養:世界トップクラスの外国人による講義・セミナーの充実、国際共同研究の推進、国際学会への参加支援、海外協定校との交流(団体、個人)支援、海外体験学習助成金の拡充、国際大学院コースの充実、等。(5)学生への資金的支援:厳正な審査に基づいて優秀な若手人材を育成すべく、Research Assistant (RA) 制度の充実を図る。

研究面

生命ネットワークに関する重点3課題を設定し、3つの教育研究クラスターを立ち上げる。(1) メカニズムの解析(遺伝子発現制御、細胞情報伝達、発生・分化、個体進化などに関する基礎研究)、(2) 解析技術の開発(ナノ磁性微粒子、蛍光プローブ、ハイスループット水晶発振子、ホール素子などの開発)、(3) バイオ・医療への応用展開(機能性マトリックスやナノカプセルやケミカルバイオロジーを基盤としたドラッグデリバリーシステムや次世代医療に向けた応用研究と医療現場への適用)を組織的・有機的に推進する。3クラスターは基礎から応用までを含み、相互乗り入れ型で、互いに相乗的な効果が期待される。クラスター毎にRAの参加と若手特任助教の雇用を実施し、異分野融合型の独創的な研究を支援する。全体での定期的な合同研究会を開催し、活発な情報・意見交換を介して問題点を絞り込み、解決に向けて技術的・方法論的な戦略を練り、国の内外を問わず密接な連携研究を推進する。応用面では企業との連携研究を推進する。